山の事故は身に応える

今年の連休、我が地方ですっきりとした天気だったのは1日だけ。


予報では”晴れマーク”だったのに、午後からは気温が下がり雨風が吹いた連休中日、同居息子が単独日帰り登山に出掛けた。


いつも時間が空くと「ちょっと山へ行って来る」と・・・
スーパーへ買い物にでも行くような気軽さで高くて危険な山へ出かけて行く。


今回は「西穂高まで行って来る」と。


下界は春爛漫でも、この時期の北アルプスはまだ雪が多く残っているので、危険と隣り合わせ。

日帰りといえど冬装備万端で。


家を出て9時間後
「大荒れでひどかったわー、すごい吹雪で・・」と言いつつ夕方には無事帰宅。


「今日は本当に危なかった」「命を落とすかと思った」「もう駄目かと思った」と笑いながらいつもと同じ報告。


聞き慣れてしまっている話に家族も

「ほう ほう そうか、そうか」
と受け流していたが・・


その夜、槍ヶ岳で若い3人の男性が遭難し亡くなったというニュースが流れ驚いた。


山は一瞬にして魔物と化すことを思い出させた。


長女の高校時代の担任の先生も若くして山で亡くなっている。


私自身も登山を楽しんでいた時期があるので、山の事故は身近に感じているはずなのに、最近その怖さを忘れてしまっていた。


この遭難のニュースに関して息子は無言だったけれど、

感じるところは大いにあったと思う。


危険を知りつつ、それでも登りたくなる魅力が山にはあるのだけれど、命は賭けないでほしいと願う。


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今日は朝から雲一つない青空。


真っ白に雪を被った北アルプスが見える。


合掌

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