こうして私の負担が増えていく
7時30分
息子、嫁さん、孫1号、孫2号、時々じーさん がそれぞれ出勤、登校、登園で家を出る。
玄関のドアが閉まり静かになったところで私はおもむろに寝室から出る。
孫たちの朝食は母親である嫁さんが準備する。
息子は自分でちゃっちゃと自分好みの朝食を作る。
じーさんは365日毎日毎日自分でピザトーストを作り、365日毎日毎日同じヨーグルトとバナナ1本食べる。
そして家族のためにコーヒーをたっぷりドリップする。
みんなが出かけた後、私は静かになった部屋でコーヒーを飲み、のんびり新聞を広げる。
~ああ~至福のとき~ 3月までは。
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姉孫が1年生になったとたん朝の様子が一変、バッタバタになった。
姉孫は新しい環境の中で緊張や不安でいっぱいなのか、朝やたらとぐずるようになった。
登校時間までたっぷり時間があるのに
「急がないと遅刻する」とか
「抱っこして」とか
「こんなんじゃだめ、あんなんじゃだめ」 「ギャーッ」
激しく泣き始める。
姉孫は真面目で繊細な性格をしているので、学校という新しい環境が大きな負担になっているのだろう。
とは言え、嫁さんも息子も出勤のための準備と妹孫の世話もあり、優しくかまってやることもできずほぼほったらかし状態。
騒々しい朝が毎日くりかえされていた。
そこで私は満を持してしゃしゃり出た。
「○○ちゃんをフォローしてやって!朝ご飯は私が作るから」と。
早速、今日はいつもより2時間早く起床し、孫たちの好物を中心に朝食を準備した。
そして余裕ができた嫁さんは、姉孫の傍にいて優しく対応した。
その結果、姉孫は穏やかで泣くこともなく、「抱っこして!」とも言わなかった。
朝食も「美味しい」と言いながら落ち着いて沢山食べることができた。
着替えもイライラしないでできた。
そしてあっさり「行って来まーす」と登校。
なあ~んだこんな感じでいいのか!
じゃ暫くは早起きして協力することにしよう。
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「ありがとう 助かったー」とお礼を言われた。
何故かじーさんから。