小さな町の医療現場
少し前から咳が出始め、なかなか良くならないので通院することにした。
私は健康だけが取り柄のような人間で、時々頭痛で鎮痛剤を飲む以外は持病も定期薬もない。
よってかかりつけ医もない。
だから今回の通院に関して、今後のお付き合いにも発展する可能性を含め、じっくり考え決めた。
そして隣町の田んぼの中にある比較的新しいクリニックへ。
いざ玄関から入ろうとすると「下記の症状がある方は○○○○へお電話をください」との張り紙が。
咳の症状も該当しているので、Uターンし駐車場から電話をする。
「お待ちください」の言葉のあとスタッフの方登場。
簡単な問診と検温は車の中で行い、そのまま暫く車の中で待つ。
「お待たせしました。玄関へおいで下さい」と携帯に電話が入ったので玄関へ向かう。
スタッフが玄関でお迎え。
他の患者さんとのニアミスがないよう気を配りながら、私をずずっと奥の間の個スペースへご案内。
その壁際の狭いスペースには空気清浄機が置かれ、窓は開放、窓に向かってサーキュレータが回っている。
数分後、おもむろに完全装備のDr登場、問診と聴診と喉の検査。
私の自己判断では気管支炎だと思っていたが、Drは気管支炎ではなく喘息ぎみと判断した。
ちょっと納得いかなかったが、専門家なのでそこは大人しく納得した振り。
「漢方薬で1週間様子をみましょう」と。
診察終了後は、そのまま長い廊下を寄り道することなく車へ直行するように指示され、言われるまま車で待つ。
またまたスタッフが小走りに来て、車のウインドウ越しに会計し処方箋を受け取る。
「どこの薬局をご利用されますか?」
「薬局へ行かれたら駐車場に車を止めてお待ちください」と言われる。
薬局駐車場に車を入れたとたん薬局スタッフが薬を持って走り寄って来る。
精算を済ませ、薬を受け取る。
・・・・家を出てから戻るまでの所要時間1時間・・・
最後まで、コロナ感染の可能性を持っている患者としての処遇だったことに、複雑な気持ちは残るが、感染対策がうまくシステム化されており感心する。
田舎のクリニックでもこの現実!
雪の降る中、外へ出て対応される医療スタッフの皆さん、本当にご苦労様です。
「それにしても先生! 私、気管支炎だと思うんですけどね!!」