祭りの記憶

この季節、我が地域のあちらこちらでは氏神様のお祭りが執り行われます。


コロナ禍なので縮小という形ですが、途切れる事なく伝承されることの重みを感じます。


私が生まれ育ったのは裸祭りが有名な町。



この裸祭りの日を心待ちにする男衆は多く、祭りを愛する余り、「地元を離れては暮らせない」という人も大勢いるとか。


幼い頃の私も、1年中で1番のお楽しみはお祭りでした。


祭りの日が近くなり、お囃子の練習をする音が遠くから聞こえてくると、もう嬉しくて、楽しみでワクワクソワソワ。


昔は親戚縁者を招く呼び引きがありましたので、祭り当日にはどこの家も大勢のお客さんがありました。


私が記憶している一番多かった時は、入れ替わり立ち替わりで50人余りのお客さん。


母はさぞ大変だったろうと思いますが、私の記憶の中での母は、テキパキと立ち振る舞い、楽しそうな表情をしています。


活気に満ちていた古き良き時代の一コマです。

×

非ログインユーザーとして返信する