夫の実家はポツンと一軒家
山菜採りのシーズンとなり、今日は、山の上にある夫の実家へ行ってきた。
そこはまるでポツンと一軒家!
夫が子どもの頃は、分校もあり、人家も何軒かあり、村として存在していたが、今は誰も住んでいない。
最後の住人は夫の両親。
数年前、さすがに90歳近い高齢者が二人っきりで住むのは限界だということで、長男家族の元へ移ることになった。
でも、両親にとって、慣れ親しんだ土地を離れることは、我々の想像をはるかに超える苦しみだったようで、義父は言葉を発しなくなり、気力も体力も見る見る無くして程なく亡くなった。
義母は長男のお嫁さんとの確執があり、直ぐに施設での暮らしとなった。
人生、「終わり良ければ全て良し!」だと思っている私の目には、最悪の最期のように見えて切ない。
実家の家は、りっぱなまま残してある。
長男の息子家族が管理し、一部改修も済ませ、セカンドハウスとして、親戚の者も自由に使える家として存在している。
義両親の思いが沢山詰まった家。
山ウドやワラビ、姫タケノコ、ワサビ等自然の恵みに包まれた場所。
義両親にとって、この場所は何物にも代えがたい理想郷だったのだ。