宇宙飛行士、秋山さんのこと

18日の朝刊に、日本人初の宇宙飛行士 秋山豊寛さんの最近の様子とコメントが掲載されていた。


秋山さんは、今は三重県の人里離れた土地で、一人気ままな晴耕雨読の生活を送っているという。


秋山さんは元テレビ局の社員。

でも自宅にはテレビはない。

「人の時間で生きている感じがして嫌なんだ」と。


30年前の秋山さんは宇宙ステーションにいた。

宇宙から地球を見下ろし「太陽が地球に影を作っていく様を見て、人の時間の概念も宇宙から見たらこんなものなのかと思った」という。


今の社会の状況について「多くの人は解除を待ち望んでいたろう。でも本当は、みんな、どっかで気づいているんだよ。富をつくるためにそぎ落としている『余裕』の中に、大事なものがあるってことにさ」


宇宙という果てしない空間を経験された秋山さんの言葉は、シンプルだけど奥深い。


宇宙の片隅に浮かんでいるちっぽけな地球の上で、アクセク暮らす人の姿。

富を優先する人達の愚かさが、秋山さんには滑稽に写っていることだろう。

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