葬儀の現場

コロナ騒動の中、兄が亡くなり、葬儀をどのように行うか家族や親族で悩んだ。


最初は家族葬にとも考えていたが、生前の付き合いの多さから、家族葬では済まないと判断。

そこで、葬儀場の方と相談し、会葬者の方々が密集しないよう、着座は避け、随時焼香のみおこない、一方通行で帰っていただくことにした。


また、この地域以外からの参列は遠慮していただくよう、該当者には事前にお願いし、できるだけの自粛葬儀をおこなった。


名古屋に住む次男は、媒介者になる事を恐れ、会葬者が帰られた後に駆けつけ、一瞬だけ手を合わせた後誰とも交わらず帰って行った。


関東に住む長女家族も長居せず、1時間足らずの滞在で帰路についた。


父親との最後のお別れがゆっくり出来なくてどんなにか切なかっただろう。


ー遺影の中の兄はずっと笑顔だったけれどー

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