心がじわ~っとなる時
歳を重ねたせいか、でこぼこしていた感受性みたいなものがとても平坦になり、深く感動したり心を揺さぶられる場面が少なくなった。
そんな私だが、最近図書館で何気に手にした短歌の本、その作品に目が止まった。
そして心がじわ~っとなった。
短歌作りのマナーとかルールとかは知らないし、難しい言葉は苦手な私が素直に感動した3首
在りし日もかなしと思ひ死してなお
かなしかりけり母というもの
生きようと弾む朝ありもういいと
沈む朝あり卵かけご飯
遺産なき母が唯一のものとして
残しゆく「死」を子らは受け取れ
遠くの存在だった短歌が私の心に近寄って来ている。