幸せってなんだろう?

月に一度、施設に入所している母親に会いに、遠方から来る友がいます。


母親が入所して以来、誰も住んでいない実家に来て、部屋に空気を通したり、庭の草取りをし、母親と触れ合って、自宅へ戻って行きます。


彼女とは高校時代のクラスメート。


私は部活命の高校生活を送っており、勉強はほぼ底辺にいましたが、彼女は多分クラスで断トツ1位の成績だったと思います。
でも全く鼻にかけないし、秀才のオーラの欠片もない人でした。


そんな真反対の彼女と私なのに、細く長く地味な付き合いが50年以上も続いてるのがとても不思議です。


その彼女と昨日お茶しました。


久しぶりなので、積もる話を超特急でしゃべり倒す私。


何かしら元気がなく覇気がない彼女。


何故?・・・
どうした?・・・


ご主人さんは優しく家事も率先してされる人。
二人の娘さんは良き伴侶を得て家庭を持っている。
経済的余裕がある。
自由な時間もたっぷりある。
なーんの問題も心配もない穏やかで平和な暮らし振りなのに。


彼女曰く
「私が今、急にいなくなっても誰一人困る人はいない。誰からも必要とされていない気がする」と。


「いやいや、ご主人も娘さんからも頼りにされているじゃないの?」と言ってもスルー。


自分の存在価値を見い出せない悲しみは、私には感じたことがない感覚であり、真面目な彼女ゆえ、その心は時として私には理解できないところにあったりします。


家事能力のない夫を持ち、
家族の為にチョコマカ働き、
自由になる時間は少なく、
通帳残高を見てため息をつくような
そんな私のことを「うらやましい!」と言うのです。


悠々自適な彼女の生活を羨ましいと思う私と
あくせくした日々を送る私のことを羨ましいという彼女。



一緒に旅行に行きたいと言うので、来春コロナが収まったら「旅行しよう」と約束して別れました。



☆☆☆ … ☆☆☆ … ☆☆☆ … ☆☆☆



新米を娘たちの所に発送しました。


美味しいご飯があるだけで幸せいっぱい!

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