家族がそろった日
二女宅での生活17日目。
待ちに待った赤ちゃんが退院して来た。
病院のNICUへ午後1時に来るようにと指示があり、夫君が迎えに行った。
退院の前に、酸素装置の説明や、酸素濃度を測るサチュレーションの付け方、心肺蘇生の講習を受け、自宅に着いたのが5時頃。
緊張と疲労でヘロヘロになった夫君の腕の中にはスヤスヤ眠っている赤ちゃんがいた
携帯用の酸素ボンベと、足に付いているサチュレーションを見ると少し不安にはなるが、目の前の困難をひとつづつ乗り越えて、本物の家族になっていくのだと自分に言い聞かす。
赤ちゃんが来て1日目の夜は、器械のアラーム音にドギマギしながら落ち着かず。
皆が寝不足。
でも、誰もが明るいし、幸せそうだし、漠然とだが大丈夫と思える。
そうそう、赤ちゃんの名前は″更(さら)″
生まれる前から決まっていた名前。